コニファーをお薦めしない3つの理由 植栽20年弱経過 161本 の統計

plants 植物

 コニファーはお店で売られているものは美しい円錐形で緑も美しく、これから植えようと思っている方も多いと思います。でも、ちょっと待ってください。
 私の近所は20年弱前に建てられた戸建ての分譲住宅街になっています。各々の家の道路沿いにグリーンベルトがあり、建売時の植栽としてコニファーとツツジが植えられています。グリーンベルトは各家の所有地になっており、植栽の管理も各々の家庭が行っています。各家のコニファーは3本、角地は5~6本植えられています。建売時には円錐形のコニファーが整然と並び美しかったです。
 しかし、20年弱経った今、コニファーは当初の美しさは損なわれています。
 今回、散歩がてら近所のコニファーの状態の統計を取ってみました。写真を載せると分かり易いのですが道路に面しているとはいえ、プライバシー権に抵触するようなので載せられません。

分類と結果

 一部が枯れてかつ形がいびつなものもありますがこれは「一部が枯れているもの」に数えています。 
 「形がよいもの」としたものの中にも道路に面していない側が枯れこんでいるものがほとんどです。道路から見て形の良いものを数えています。
 形のよく残っているものは1割強です。形良いという基準はかなり甘くしてこの結果です。

1. 完全に枯れている、または伐採、伐根済のもの:62 約39%
2. 一部が枯れているもの :49 約30%
3. 頭頂が2~3に分かれるなど形がいびつなもの:29 約18%
4. 形のよいもの:21 約13%

お薦めしない3つの理由

形よく育てるのが困難

 一部枯れこんだり、枯れこみはなくても頭頂が2~3つに分かれたりと形よく育てるのが困難です。
 頭頂の割れは剪定で防ぐことができますが一部の枯れは防ぎようがありません。特に日の当たらない側の枯れこみは避けられません。また、枯れこんだ部分は他の植物のように再生しません。

巨木になる

 剪定をしないと思った以上に大きくなります。電線に届いているものも少なくありません。
 巨木になると植える場所によってはご近所や公道にはみ出してしまいます。また、台風などで倒木の可能性もあり危険です。

剪定したものは特に水切れに弱い

 植木屋さんに年2回くらい手入れをしてもらっているおうちがあります。そこのお宅のコニファーは、しばらくは美しい円錐形を保っていました。しかし、何年か前の夏、降水量が少なかった年にみるみる枯れてしまいました。今では1本もありません。うちのコニファーが枯れたのもその年でした。剪定されていない大きな木は結構強いようですが剪定されたものは水切れに弱いようです。

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