庭じまい(庭の終活)への準備~今から庭づくりする方にお伝えしたいこと~

 あっという間に年齢を重ね気が付くと還暦を過ぎてしまいました。植物が好きで小さな庭にたくさんの植物を植えていますが・・・まだガーデニングを楽しみたいという気持ちと高齢者になったので整理しなければという気持ちがせめぎあっています。
 まだまだ元気と思っていても10年前と比べると体力も衰え色々と億劫になってきているのを感じます。小さな庭ですが手入れが追い付かなくなっています。
 メンテナンスの労力や危険を減らすために庭じまいをそろそろ考えています。

高い木の処分・矮性種への置き換え

 うちは建売住宅で既に木が植わっていたのですが高い木はかわいそうですが処分しました。
 処分の際はお酒を注いで今までの感謝とごめんなさいの気持ちで作業しました。
 特に成長が早い木は植えて3年目で手がかかるようになります。シンボルツリーとして門の横の四角い植え込みにシマトネリコが植わっていましたが根が張って植え込みブロックにひびが入るようになったので何年か前に伐根しました。シマトネリコは植木屋さんがお勧めしない樹木によくあげられていますが安価で姿もよいため建売住宅によく用いられています。
 シマトネリコに限らず2m以上になる木は広いお庭がない住宅では植えない方が良いと思います。その他、よく植えられていますがお薦めしない木にコニファー類が挙げられます。こちらについては「コニファーをお薦めしない3つの理由 植栽20年弱経過 161本 の統計」をご覧いただければと思います。
 初めから処分しなくて済むような庭作りが好ましいと思います。これから家を建てて樹木を植えられる方はご注意くださいね。
 シマトネリコの後に矮性のジューンベリーを植えました。通常のものは樹高が5~8m程度とのことですが、矮性種は1.5~1.8mとのことです。うちのジューンベリーは植え付けから4年目になります。購入時30㎝くらいで現在は70㎝~80㎝ぐらいです。小さくてもお花も実もつけます。(※この木は地下茎で広がるので注意が必要です。うちはたまたま四角い植え込みに植えていて大丈夫ですが庭に直接植える場合あちこちに広がってメンテナンスが必要になると思います。)

棘のある植物の手放し ー薔薇などー

 薔薇も木になりますが、棘のある植物として別項目にしました。
 庭の中でも薔薇はとても存在感のある植物です。ガーデニングをしている方の中には薔薇を中心にお庭を作る方も少なくないのではないでしょうか。私も気が付くと7種の薔薇を育てています。手放したり枯らしてしまったものを入れると12種以上はあったと思います。
 薔薇は美しいのですがお手入れの時、棘が厄介です。年をとるとそれが億劫になってきました。心惹かれる薔薇はたくさんありますがもう棘のある植物は買わないことに決めました。
 むしろ減らす方針にしました。メルカリで売って数品種減らしました。今年も手放していくつもりです。
 追記:上の記事を書いた後メルカリで棘無しの薔薇を買いました。種類は少ないですがかわいいお花を咲かせるものがあります。

ツル性の植物の手放し?

 ツル性の植物は一般的に繁殖力旺盛なものが多いと感じます。また、誘引も必要です。今現在メンテナンスが大変だなと感じているものは以下の通りです。
 ・モッコウバラ:生育が旺盛でシュートがどんどん出てきます。
 ・あけび:うねうねと枝を伸ばし成長も早いです。
 ・クレマチス:繁殖力旺盛というほどではありませんが茎が折れやすいので誘引がしづらいです。
 モッコウバラは春に黄色のかわいらしいお花をたくさん咲かせるのでいまのところ手放しは考えていません。もしモッコウバラを植えようと思っている方がおられたらシュートの管理が大変であることをお伝えしたいと思います。
 あけびは盆栽にして小さく管理できないかしらと思っています。
 クレマチスは「這沢」(ピンク壺型)と「篭口(ロウグチ)」(紫壺型)がいますが今のところ手放しはしません。クレマチスは魅力的なお花が多いですがもう買いません。

大型の草花類の手放し

 草花も大型のものはメルカリで売って手放しています。アカンサスモリスは十数年前に種から育てた思い入れのある植物ですが、大型であること、葉に棘があること、地下茎で増えるなどの理由で、3年前から手放すことに決めた植物です。大きな株を掘り上げて4~5株ほどメルカリで売り、地下茎も随分売りましたが今でも地下に根が残っていて芽を出します。完全に手放すにはまだかかりそうです。

地下茎で増える植物の対策

 大型でなくても地下茎で増える繁殖力の強いものは対策をしています。シュウメイギク、フジバカマを鉢に植えて鉢毎庭に埋めています。地下茎が四方八方に広がるのを防ぐことができて管理がかなり楽になりました。その代わり繁殖力が強いものは鉢の中で根詰まりを起こすので株分けが必要です。

観葉植物の手放し

今現在、6鉢リビングに観葉植物がいます。もう増やすまいと思っています。
一時期ベゴニアにはまり増やしていましたがメルカリで手放しました。高湿度で管理するものは湿度を保つ容器が必要です。それらを処分したかったのでまずはベゴニアを手放し、容器も手放しすっきりしました。

多肉植物の手放し

 面白い形や美しい葉に惹かれ、あれもこれもと随分種類を増やしました。
 あまり手入れを必要とせず美しい姿を保てるものもあれば、手入れ(梅雨時期に雨除け、夏場は遮光、冬場は室内に取り込む)なしでは形が歪になったり枯れてしまうものもあります。
 多肉植物は魅力的ですがもう種類は増やさず、放任でも美しいものを残し多肉を置いているラック2段に収めようと思います。うちにある多肉の中ではパリダム、マジョール、ホワイトストーンクロプ、ブロンズ姫、ブロウメアナ、パンクチュラータ、姫秀麗、ライムジンジャー、子持ち蓮華、万年草の類は手入れがなくても美しく、今年の猛暑でも大丈夫でした。

季節ごとの管理が面倒な植物の手放し

 多肉植物の項でもお話しましたが植物の中には季節ごとに遮光、雨除け、位置替え等が必要なものがあります。そのようなものは手放しています。今ガステリア(夏場は遮光が必要、冬場は室内取り込みが必要)をメルカリに出しています。最低価格の300円で出していますがなかなか売れません。   

まとめ

 植物の手放しに際し、メルカリに大変お世話になっています。
 そういえば私が勤めているWEショップみどりでのこと、80代のボランティアさんのご主人が丹精された盆栽を終活のため手放すのをメルカリを使ってお手伝いしました。収益はWEショップみどりに寄付していただきました。便利で良い時代になりました。
 まだ植物と付き合いたいので自分の体力気力と相談しながら本格的な庭じまいまで試行錯誤していきます。
 副題の「今から庭づくりされる方へお伝えしたいこと」をまとめると
 ・植えようとする植物の十年後、二十年後とご自身の体力気力を考えた植物選び、植栽選びをする。
 ・植えようとする植物の性質を調べて植物選び、植栽選びをする。(繁殖力、成長速度、地下茎で繁殖するかなど)
 二十年前の自分に伝えたかったことでもあります。

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