外国につながる子どもたちの学習支援ボランティアをしています。
中国、ベトナム、フィリピン、ドイツ・・・さまざまなお国をルーツにもつ子どもたちがいます。日本に来られる学齢も様々です。
算数や数学は数字や式という世界共通の文字からなるので計算のみを考えた場合、そのような子どもたちにとって取り組みやすい教科だと思います。しかし、かけ算九九を覚えさせないお国もありそのようなところから来た子は大変苦労します。例えばフィリピンでは5×5までは覚えさせられてそれ以上は指を使って答えを出すように教えられるようです。(例:7×6は5を引いた数(2と1)指を立て、立てた指の合計3が10の位、寝ている指(3と4)をかけて12。先ほどの30と12を足して42と答えを出します)
日本では小学校2年生でかけ算九九を覚えていることが前提で授業が進みます。小学校高学年はもとより中学、高校・・とかけ算九九はずっとついて回ります。私たちボランティアは中学生であってもかけ算九九を覚えていない子にはかけ算九九からお教えすることになります。
そこで少しでも楽しくかけ算九九が覚えられるようにカードゲームを考えました。お休み時間に遊ぶトランプのスピードというゲームが子どもたちに人気なのでそれを捩ったゲームにしました。
ゲームは2種類あります。かけ算の式に対し、かけ算の答えを答えるものと、逆にかけ算の答えに対し、かけ算の式を答えるものです。前者を初級、後者を上級とします。
土曜日は、ボランティアの日だったので早速試しにやっていただきました。スピードゲームの得意なUくんとお兄さん先生のOさんに対戦していただきました。結構盛り上がったので他の子どもたちにも挑戦してもらいたいです。
かけ算九九スピード(その1 初級編)
札の種類
1の段を除き、2×3と3×2など順列でなく2×3のみにして36枚にしました。
問題札36枚 対戦者2方向から見えるように書いています。
答え札 赤、青 各36枚
ルール
対戦者2名と出題者1名の3名でゲームをします。
① 対戦者は手持ちの札36枚を1分間の間に並べます。
2の段からなど、戦略を考えて並べます。
② 出題者が問題札を6枚中央に出します。
出している間は札を出せませんが探すのは大丈夫です。
出題者の「スタート」の掛け声で札が出せます。
既に相手に出されたところには出せません。
③ 6枚全て出し終わったら出題者が正解かをチェックします。
誤りがあった場合は誤りの札を出題者に戻し、相手に解答を譲ります。
④ ②~③を6回繰り返します。
⑤ 手持ちの札が少ない方が勝ちになります。
かけ算九九スピード(その2 上級編)
札の種類
1の段を除き、2×3と3×2など順列でなく2×3のみにして36枚にしました。
問題札36枚 対戦者2方向から見えるように書いています。
答え札 赤、青 各36枚
ルール
初級編と同じです。
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